2024/03/21(木)
安城市の不動産相場について徹底解説!売り時の見定め方とは?
こんにちは!ナカオホーム三河不動産売却センターの佐藤です。
今回は、安城市の不動産相場について解説していきます。
以前のコラムで、安城市は市街化区域と市街化調整区域の割合が3対7と
市街化調整区域が非常に多い地域と解説しました。その割合の少ない市街化区域では、
2022年に安城市御幸本町が愛知県内の地価上昇率が前年比1位の105.11%となり、新聞などでも取り上げられ、
三河エリアの不動産業界でも大きな話題となりました。
このコラムでは、安城市全体と市街化区域、市街化調整区域の3つのカテゴリーで分けて解説していきます。
安城市全体の不動産相場について
2023年の統計では、平均で1㎡あたり148,285円、坪単価490,198円となっています。
現在、安城市では名鉄西尾線桜井駅周辺で「桜井町土地区画整理事業」、
JR安城駅南側周辺で「安城明治第一土地区画整理事業」が施行中です。
商業地では、とりわけJR安城駅の南側が市内でも人気のエリアとなっており、
2017年6月に「アンフォーレ」が開業し、活性化しております。また、JR安城駅北側でも
「ザ・モール安城」跡地に今話題の商業施設「ららぽーと安城」が2025年春のオープンに向けて建設中。
市内ではJR安城駅を中心に開発事業が進み、その周辺については平均相場よりも高く不動産が取引されています。
安城市全体の相場感としましては、過去5年間の推移は2019年から2020年にかけては上昇しましたが、2021年は
新型コロナウイルスの影響などで、下降しています。しかし、2022年から2023年にかけては再び上昇傾向にあります。
安城市はトヨタ系企業が集まっており、自動車関連の業績が好調であれば土地の相場も自ずと上昇していきますが、
言い換えればトヨタ自動車の業績で相場が大きく変動するため、売り時については見極めがとても重要と言えます。
市街化区域の相場について
前述した通り、安城市内の市街化区域は近年では上昇傾向が強く、特にJR東海道本線「安城駅」や
名鉄名古屋本線「新安城駅」周辺については住宅地、商業地共に需要が高く、徒歩15分圏内で売りに出される
不動産であっても希少性も伴います。坪単価は平均で60~65万円で取引をされる事が多いですが、
立地条件によっては、坪単価75万円以上で取引された事例もあります。
また、名鉄西尾線沿線エリアは、「南安城駅」から北部にかけては全体の相場より高く取引されている印象はありますが、
駅周辺の分譲マンションの売れ行きが鈍っている傾向が見られます。
「碧海古井駅」より南のエリアでは、
南部に行くほど市街化区域であっても全体の相場よりも低い価格で売買されている傾向があります。
但し「桜井駅」周辺は区画整理事業が施行の最中となりますので、
街並みや公園なども整備されており、平均の坪単価としては、50万円~55万円で取引されています。
しかし、2023年冬の時期から2024年春にかけて、若干下落傾向が見られます。
この原因の一つとして、大手住宅ビルダーの買い控えがあります。
土地の価格上昇に伴い住宅価格全体が上がりすぎてしまい、
結果として大手ビルダーも多くの在庫を抱えてしまう事態になっているのが実情です。
この事から、以前は土地を高く購入していた大手ビルダーでも、売り手側の希望する売買金額での提示が難しくなっています。
この様な状況が続いてしまうと、売り手と買い手とのギャップがどんどん大きく広がり、
売り時を逃してしまう可能性もあります。
市街化区域内に土地などの不動産をお持ちの方は、今この時期に売却することがお勧めです。
市街化調整区域の相場について
市街化調整区域は原則として、農地を宅地に転用して家を建築する事が容易には出来ない区域となりますので、
今回は、既存宅地の要件(一般の人でも購入できる土地)を満たしているケースで解説します。
安城市内の市街化調整区域の相場感としては坪単価25万円~35万円あたりで推移しており、
市街化区域とは違い、近年でも大きな変動は見られません。また、市街化調整区域の場合、
1宅地あたりの敷地面積が160㎡(約48坪)以上で開発行為、申請をしなければなりませんが、
庭付きでゆったりとした宅地を探す方も多くいる為、一定の需要があります。
また、市街化調整区域内の土地は面積が大きい物件が多く、市街化区域よりも不動産としての価値は下がりますが、
整形地で面積が広く、日当たり等の条件が整った物件の場合は、高く取引される事例もあります。
但し、市街化調整区域で土地を売却する場合は、いくつもの要件を満たす事が必要となります。
先ずは弊社の様な不動産会社に相談して頂き、売却可能か否かについて確認をしていただく事をお勧めします。
まとめ
安城市内の土地の相場感としては、今の所は安定して推移していますが、
2023年後半から現在にかけては、若干の下降傾向が見られます。
また、安城市の人口統計も土地相場に大きく影響することが予想されます。
少子高齢化が以前より国の問題として度々ニュースなどでも取り上げられますが、これは安城市にも当てはまります。
子育て世代(20代~30代)の人口が減少しており、家を購入する世代の人口が減少すると
需要と供給のバランスが悪くなり、それに伴い土地の相場も下がっていく事が予想されます。
更に総人口に対して65歳以上の人口が増えていることから、
今後、相続した不動産の売却を検討される方が増えていく傾向になると予測できます。
また、令和2年から令和6年3月現在で総人口も1673人減少しており、
安城市においても少子高齢化社会が迫っているのが現状です。
お手持ちの不動産を売却するタイミングとして、いつがベストかは悩ましい所ではありますが、
トヨタ関連企業が好調な内に早めに現金化しておくのが現段階では良いと考えます。
安城市内で、土地や建物の売却をご検討される方は、創業89年のナカオホーム不動産売却センターに
お気軽にご相談下さい。お客様にとってベストな売却方法をご提案します。
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